皆さんはリーダーとしてチームを引っ張ってきた経験はあったでしょうか?
仕事に限らず、学生時代に経験した部活動やサークル活動でもリーダーという役職を経験した人は多いと思います。
自分自身、将来はマネージャーとしてメンバーのマネジメントをする機会が訪れる可能性があり、日々マネージャーの行動に着目しながら日々学んでいます。
マネージャーとしてチームをまとめていくためには、全体の生産性や成果を意識する必要があると考えており、今のうちにリーダーとして求められる知識が必要だと感じていました。
そこで、今回はGoogleで人材開発や人材の育成戦略として活躍してきたピョートル・フェリクス・グジバチ氏が執筆した「世界最高のチーム グーグル流「最小の人数」で「最大の成果」を生み出す方法」で紹介されている世界共通のチーム作りのルールを紹介したいと思います。
そもそも優秀なマネージャーの特徴とは?
生産性の高いチームの特徴を紹介する前に、まずは優秀なマネージャーの特徴と紹介します。
チームで仕事をするためには仕事の進捗を管理するマネージャーの存在が非常に重要です。
実際に組織で働くうえで、その行動次第で他のメンバーや成果物に影響を与える可能性があります。
では、優秀なマネージャーとはどのような特徴を指すのでしょうか?
本誌では以下の8つの特徴として定義されています。
- よいコーチである
- チームを勢いづけて、マイクロマネジメントはしない
- チームのメンバーが健康に過ごすこと、成果を上げることに強い関心を持っている
- 生産的で成果主義である
- チーム内のよき聞き手であり、メンバーと活発的にコミュニケーションしている
- チームのメンバーのキャリア形成を手助けしている
- チームのためのはっきりとしたビジョンや戦略を持っている
- チームのメンバーにアドバイスできる専門技術・知識を持っている
特に重要とされているのが、1. よいコーチであることです。
マネージャーとしての役割はメンバーに指示・命令をするだけではありません。 様々な質問を通して本人がやっている仕事や進捗、計画内容を認識させることです。
質問する主な基準としては下記の4つがあります。
- Goal(目標)「目指していることはなんですか?」
- Reality(現実)「いまどのくらい進んでいるか?」
- Option(行動意欲)「もし、直面している壁がなかったら、どのように進めるのか?」
- Will(計画)「乗り越える壁は?どうやって乗り越えるか?」
この質問は個人だけでのやり取りだけではなく、チームとしてのコーチングも必要不可欠です。 そうすることでメンバー全員が自分の仕事は何か、チームとして課題になっているかを共有することができ、より自身の認識を深めることができます。
生産性の高いチームの特徴
上記ではマネージャーとしての必要な意識を紹介しました。
ここではチーム個人にとって重要な「生産性の高いチームの特徴」について紹介します。
- チームの「心理的安全性」が高いこと
- チームに対する「信頼性」が高いこと
- チームの「構造」が「明瞭」であること
- チームの仕事に「意味」を見出していること
- チームの仕事が社会に対して「影響」をもたらすと考えていること
上記の5つの中でも重要のなのが①の「心理的安全性」です。
心理的安全性とは、メンバー一人ひとりが安心して、自分らしくそのチームで働けるということです。 これが土台となって②~⑤を形成することができます。 チームで心理的安全性を高めることで、メンバーを信頼できるようになり、互いを尊重することができます。 個々の心境を開示するための機会を設け、メンバーの心理的安全性を高めるのもマネージャーの役割でもあります。
Googleではこの心理的安全性を高めることを重要視しており、様々な仕組み化されています。
例えば「ワン・オン・ワン」という週に1回マネージャーとメンバーが1対1で面談をするようにしています。 内容としては仕事のことでもよいですし、プライベートで気になっていることなど、メンバーの心理的安全性を高めるための仕組みを導入していく必要があります。
実際にGoogleだけではなく、メルカリもこの心理的安全性を重視しています。
プロジェクトの反省会を通して各メンバーが失敗や成功をさらけ出すようにしており、メンバー同士で改善などを提案したりすることで次のプロジェクトに活用することができます。
また、何度も障害となった課題があれば、それを仕組み化することが明確になります。
振り返りのポイントとしてはネガティブな会話をせず、「なぜできなかったのか?」を導き出すことがメンバーがの心理的安全性を高めることに繋がっていきます。
弊社での取り組み
実際に弊社では月に1回、面談を実施しており、仕事で不安なことや相談などを話す機会を設けています。
また、各プロジェクトの進捗会議の頻度を増やしたり、プロジェクトが終了した後に振り返りを実施しており、課題となった箇所を深堀しています。
こうすることで次回のプロジェクトで役に立つことが増えてくるので、非常に効果があったと実感しています。
今後は面談の数を増やしたり、よりマネージャーとメンバーの距離が近くなる取り組みがあれば実施していきたいと考えています。
(何かいい取り組みやイベントがないか考え中です。。。)
まとめ
今回はGoogleから学ぶ生産性の高いチームの特徴を紹介しました。
Googleだからできたのではなく、こうした細かい仕組みやメンバーが安心して仕事ができる環境づくりが非常に重要だということがわかったと思います。
今回紹介した書籍にはパフォーマンスを向上させる「良質な会話」や「チーム時間」の使い方、「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法などが紹介されています。
気になる方は実際に読んでみることをオススメします。